石崎弘文


ishizaki5石崎 弘文(いしざき ひろふみ)=1952年、愛媛県松山市に誕生。有数の進学校として名高い愛光学園で中高を過ごす。その後、トヨタ自動車八重樫デザイナーのアドバイスにより、千葉大学工学部工業意匠学科に進学。1975年、本田技術研究所に入社し、2代目シビックやクイントなどのプロジェクトを担当。その後の81年、ダイハツ工業に転職。現在は海外本部のデザイン担当理事を務める傍ら、神戸芸術工科大学でカーデザインを教えている。写真は、愛車のコペン。

そうですね。覚えているのは、3年の時に、トヨタに実習に行けと言われて行ったんですよ。そこで初めてプロのデザイナーの方が描いているのを間近で見せてもらったんです。当時のトップデザイナーの内田さんという方です。フローマスターというインクを使って、ベラム紙に綺麗に描いていく。レンダリングですよね。私はペンで描くだけでしたので衝撃を受けました。と、同時に焦りも出てきて。これじゃマズイと笑 その帰りに伊東屋に寄って、高かったんですけど画材を全て揃えて必死に練習しました。―ターニングポイントですね。―ですが、当時私は水泳部のキャプテンをしており、水泳のことしか頭にありませんでしたので就職するつもりはありませんでした。大学院にでも行こうかと考えていましたので。―そうなんですか。ではなぜホンダに?―ちょうど関東甲信越大会で優勝するかどうか、という時期で毎日練習していたときにホンダの方が私に会いに来ました。そんな時期だったので練習があるからと、会うのを断ったんです。ですが、練習をして終わったらまだ待っていてくれたんですね。2時間以上ほったらかしにしても待っていてくれた。それで口説かれちゃったわけです。こんなに熱意を持って声をかけてくれるんで、行ってみようかなと…全文を読む

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